ネット集客には、技術が要る

法人を経営している社長と話をした時に、インターネットでの集客戦略の現実をよくわかっていないことに驚くことがあります。

ここだけのお話ですが、実はインターネットからの引きというのは、想像しているよりも弱いことに気付かない人が、多いような気がします。

ある会社経営者などと話したりした時にすぐに気付くことの問題の1つとして、インターネットからの引き合いというものと、飛び込み営業みたいなものでの引き合いとをきちんと区別されておらず、それは経験不足からの思い込みではないかと感じます。

インターネットからの引き合い

「○○社長~、今インターネットからこんな引き合いが来ているのですが、在庫状況や金額的にどうでしょうか?」 そんな感じだろうか、ネットから問い合わせが入った時に、ある法人の社長に電話をすることがあります。

そうすると、「その商品はダメ! うちから見れば薄利多売の商売になるから、もっと利益の取れるものから打診してくれないか~」 そんな風に普通の回答をされることがある。

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たぶんこれは、その社長自身の経験不足からの思い込みだと感じるのですが、インターネットでの、「あの~ホームページを見たのですが・・・」 という切り出しでの問い合わせというのは、想像しているよりも実は強いものではない。

なぜかというと、もう相手はインターネットでいくつものホームページを読んだりした上で、ある程度契約などの気持ちが芽生えている感じで、「私のイメージに間違いが無ければ契約してもいいかな」 みたいな感じで、購入したい商品などがもうすでに絞られていると思うのです。

インターネットでの選ばれる理由

インターネットには、たくさんのホームページが存在しております。 数ある中より選ばれるということは、最初から、「選ばれる理由」 という部分をどこか意識できる人に集中していると感じます。

「販売価格から見れば、価値の高い商品やサービス」 一言で表せば【格安】 という部類、あるいは、「どこで売っているのかがわからないような、珍しい商品やサービス」になる【珍しさ】 などの部類、あるいは、「誠実そうで信頼できそうな」 そんな【安心できる】 という部類。

百人百色の世界だといえますが、お電話などが掛かってきた時点で、ある程度もう特定のものに絞られていることが少なくないと思います。

これは経験を積むほどにわかってくるので心配は要らないと思いますが、経験の無い人はよくここを思い込みされてしまい、「引き合いがくれば、一気に高いものから紹介していけば、利益が高いものが売れる」 そんな風に誤解される傾向にあると感じることがあります。

ネットからの引きは弱い

「○○社長~、インターネットからの引き合いってそんなに強いわけじゃないんですよー。 相手の決めかけている商品などがあると思われる中で、いきなり高い値段のモノなんかでアプローチすれば、すぐに切られてしまいます」 そんな風にお話をしたことがあります。

インターネットでは顔の見えない世界なんです! 極端に大きな会社とかでなければ、ほとんど相手から見れば、信用性みたいなものがまったくないという関係になりますよね?

販売価格が6桁の金額、数十万円クラスになったりしますと、相手も電話する時にどこか揺れているものだったりすると感じるわけです。 これが現実ではないかと思うのです。

例えばね、30万円の商品を買ってもいいかな~ そう考えていると伝わって来るような人に、いきなり、「こんなええ商品ありますよ~」 みたいにもっと高額な商品をお勧めすれば、専門用語でいう、「切られてしまう」 という状況になるわけです。

繊細なガラス細工のようなもの

「インターネットで興味のある人を探すだけの簡単なお仕事ですよ」 そんな風にあるネットワークビジネスではオンライン展開というやり方で一世を風靡し、国内で成長率第1位となった後に、消えていきました。

ホームページを作成し、その運営だけで事業が成り立つのであれば、営業マンなどは不要になるわけです。 売価が安い商品などであれば通販だけで成立したりすることもあります。

でもね、現実を少しだけ詳しく書いておきますと、ネットから入ってくる弱い引きというものを経験値などから、最初に【クラッチング】 という技術で一旦つないでしまい、そこから少しずつ人間関係を築いていき、最後に商品をお買い上げいただく感じだと思うのです。

力加減を間違えてしまうと、壊れてしまうような、そんなところからスタートしていくようなものではないかと思います。

売り込みを嫌がる

インターネットでは、「売り込みされるのが嫌いだから、ネットで探しているんじゃないですか」 そんな意見もあるようです。

ある会社の社長などにこういうお話をしますと、「こっちから売り込みしなければ売れないんだ」 みたいにいわれることもあるのですが、見込み客という点で、接点によっては、あまり売り込みしない方が売れることもあるのも、事実だと思います。

数千円程度の販売価格であれば、ちょっとした飛び込みセールスでも売れてしまうことがよくあります。

でも、さすがに数十万円などの6桁などになりますと、よほど景気の良い人でなければ、簡単でもないと思います。

ラプターの強さの秘密

リアルな事業で、ラプターが国内トップ水準という突出した成果を出せるのは、インターネットからの集客宣伝に強いから! といわれることがありますが、それはそれで案外的を得た意見ではないかと思います。

検索エンジンに相性がよい、いわゆるSEOに強いということから、インターネットでの集客宣伝に強い結果となり、結果的に事業の効率がよくなるという良循環となっております。

でもその中で、インターネットからの引き合いと、そうでない引き合いなどの区別というものも、きちんと行っていたりもするものです。

これらは、「見るのとやるのとでは大違い」 という感じでもあり、実際にホームページを作成し、事業の中できちんと運営をしていく過程で、「やった人だけが自然と覚えていくようなもの」 だと思います。

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2012年2月12日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:HP作成のコツ

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